どうも、通りすがりです。
秋のG1シーズン開幕戦ということで、思い出語りも今週より完全復活していきたいと思います。ほぼ自己満足な内容ですがお付き合いいただけますと嬉しいです。
ということで、今回は今週末に行われるスプリンターズステークスの思い出となります。
対象のレースは今から4年前の2020年のスプリンターズステークスです。
スプリンターズステークスを追い込みで勝った馬といえば、私の世代では真っ先にデュランダルの名前が出てきます。
デュランダルはサンデーサイレンス産駒の中では数少ない短距離で活躍した名馬ですが、2003年のスプリンターズステークスで見せた絶望的と言える位置からの追い込み勝ちには衝撃を受けたものです。
もうあのようなレースは見れないものと思っていましたが、それから17年後の2020年のスプリンターズステークスで、デュランダルの追い込みの衝撃を越えるレースを見ることになります。
その追い込みを見せた馬はグランアレグリアです。
2020年 スプリンターズステークス(GI)
グランアレグリアは2016年産まれのディープインパクト産駒で古馬の芝マイルGI完全制覇を達成した名牝でした。
スプリンターズステークスではスタートがあまり良くなく、最後方からレースを進めることになります。
レースはハイペースで流れ、前に行った馬には苦しい流れになりました。
好位からレースを進め、直線で抜け出しをはかったダノンスマッシュが勝ったかと思ったその瞬間、馬場の外目から凄まじい豪脚で一気に突き抜ける馬がいました。
それがグランアレグリアでした。直線の入口でもほぼ最後方といった位置取りでしたが、そこから信じられない脚を使いました。
上がり3ハロンのタイムは33.6で、レースの上り35.5を1.9も上回るものでした。
レースを見ていた感想は、まさに外から一瞬のうちに一気に突き抜けたの一言で、それを1200mのレースで見せたこの馬は怪物だと思ったものです。
私的には伝説の追い込み、根岸ステークスのブロードアピールに匹敵するくらいの衝撃でした。
短距離で無敵の強さを見せていたグランアレグリアは、その後マイルチャンピオンシップを制したあと、翌年からは2000mのG1へと出走し、距離を越えた戦いに挑んでいきます。
結果として、大阪杯や天皇賞秋では勝つことはできませんでしたが、その強さがその敗戦によって曇ることはなく、引退レースとなったマイルチャンピオンシップを制して連覇を達成するという名牝らしい見事な有終の美を飾りました。
そんなグランアレグリアの初年度産駒は順調ならば来年デビューとなるはずです。今から実に楽しみです。
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