通りすがりの〇〇な競馬ブログ

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【通りすがりの思い出語り】2003年 天皇賞(秋)

どうも、通りすがりです。


昭和の時代、テレビ馬という言葉がありました。それはレースの勝敗は度外視でテレビに映るためだけに逃げる馬のことを指す言葉です。レースでは勝負にならないと思われる馬、ならばせめて逃げればテレビに映るし名前も呼んでもらえる。且つて大レースでの出走頭数が多い時代には、テレビを見ていてもどこに自分の馬が走っているのかよくわからないということもあり、もしかしたらそういう中でこのような発想が生まれたのかもしれません。
しかし、近代の競馬では作戦としての大逃げや、気性的な問題で馬を御しきれず暴走気味に逃げるなどということはあっても、あまり極端で強引な逃げになることは少ないと思います。それは勝負度外視の逃げなどは、勝つ気のない騎乗と見なされ批判される可能性もありえるからです。
それまで逃げたことがない馬が一か八かで逃げるのも、それで勝てるかもしれないという微かな可能性に賭ける作戦だと思います。
また、複数の逃げ馬が出ているレースでも、スタート後は逃げを取ろうと激しい争いになりますが、しばらくすると先頭を奪えなかった馬が逃げるのを諦め控えて隊列が決まるのがほとんどだと思います。
つまり競馬のレースとしては、作戦ではない無謀なだけの逃げはあり得ないということです。

そんな中、2003年に行われた天皇賞(秋)では、G1レースにも関わらず2頭の馬がレース中盤まで激しく先頭を争い続け、前半の1000mが56.9秒という尋常ではないハイペースの、とんでもないレースとなりました。
その2頭とは、1頭目はゴーステディで鞍上は吉田豊騎手、2頭目はローエングリンで鞍上は後藤浩輝騎手でした。
この2頭はハイペースで飛ばした結果、ローエングリンは13着、そしてゴーステディは18着と最下位に沈みました。とくにローエングリンは2番人気ということもあり、レース後に大きな批判が起こりました。
私もローエングリンが絡む馬券も買っていたため、レース後はかなり憤っていた記憶があります。
両馬ともにそれまで逃げで良績を残してきただけに逃げに拘る気持ちはわかりますが、逃げに拘り過ぎた結果、両馬とも馬群に沈むという後味の悪い結果になってしまったと思います。
とくに、この両馬に乗っていた騎手の吉田騎手と後藤騎手の二人は、俗にいう木刀事件で因縁のある二人であったがため、余計に憶測を呼ぶ結果となってしまいました。
実際に、このときにまだ確執があったのか、またそれが理由の一つとなったのかは最早わかりませんが、レースが馬の能力以外の部分、関わる人間の思惑によって大きく影響を受けるものであるということを否応なく感じさせる出来ことではありました。
そこまでを予想の一つの材料として取り込むのは実際のところ難しいと思いますのでどうにもなりませんが、そういうことがあると分かってしまうと実にもどかしい思いがしてきます。
ちなみに、レース自体はシンボリクリスエスがペースを乱すことなく如何なく持てる力を発揮し、一番人気に応えての見事な勝利を収めました。これで天皇賞(秋)を2連覇果たすこととなり、そこは唯一救われたところだったと思います。

 

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